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| ベトナム戦争などで活躍したフィリップ・ジョーンズ=グリフィスが18日、癌のため亡くなりました。 フィリップ・ジョーンズ=グリフィスの死は我々マグナムにとって、そして無論彼の友人たちにとっても大きな喪失です。彼の魅力、華々しさ、そしてフォトジャーナリズムに対する情熱に少しでも接する事ができ、とても光栄に思っています。グリフィスは演説者、議論家でもあり、話上手で機知に富み、上品で心が広く、若い写真家達に対して特に愛情豊でした。彼から教わった事は「本物」の写真の重大さだけではなく、写真制作は美術工芸であると言う事です。 フィリップ・ジョーンズ=グリフィスは1936年2月18日、ウェールズのルドラン(ライルの近く)に生まれ、16歳のときアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真に影響を受けます。 「私が初めてカルティエ=ブレッソンの写真を観たのはライル・カメラ・クラブでの講演会の時でした。私はまだ16歳で、講演者はエムリス・ジョーンズでした。写真の構図を見極めるのに、彼はわざと写真を逆さまにプロジェクターで映したのです。私はそのレッスンは未だに忘れていません」 グリフィスの技能は無類であり、構成力で感情的な写真を見出し、見る人をその独特な技法で被写体に少しずつ近づかせてくれるのです。彼は観念形態や社会階級よりも人間の苦しみに特に関心を抱いており、視野の広さに我々は影響を受けました。ベトナム戦争の取材で活躍したグリフィスを賞して、カルティエ=ブレッソンは:「ゴヤ(スペインの画家)以来、初めて戦争の真実を捉えた」と表現しました。 世論をベトナム反戦へ導き、終戦へと導くきっかけとなった、グリフィスを象徴するベトナム戦争の写真集「Vietnam. Inc.」が出版されたのが1971年で、反戦をこんなにも明確に表現したフォトジャーナリスティックな写真集はないと思います。さらに、グリフィスの平和に対する情熱はその後の彼の偉大な作品制作に繋がっていき、2005年には、戦争がもたらした長期に渡る影響を25年に渡って研究した「Viet Nam at Peace」を出版しました。彼は戦後、ハノイからホー・チ・ミンを車で横断した初めての西洋人であり、戦後ベトナムの移り変わりを記録したのです。 勤勉で最後まで妥協をしないフィリップ・ジョーンズ=グリフィスは、50年代から70年代までのイギリス生活を研究した新しい写真集「Recollections」を完成させたばかりであり、生涯撮りためたカンボジアの写真の整理に、他界する数週間前から取りかかっていたところでした。勇気、情熱、機知そして賢さに満ち溢れたフィリップ・ジョーンズ=グリフィスは私達の人生を如何に豊にさせたか。そして、フォトジャーナリズムにその高潔な魂を与えた。彼が平穏な世の中を望んだように、彼自身家族や友人らに囲まれて、安らかに亡くなりました。 スチュワート・フランクリン マグナム・フォト会長 |
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